戦後は生野の第一保育所として…
ゆいねんじ
唯念寺

宗派 : 浄土真宗 本願寺派
開基 : 文亀2年(1502) と書かれている文献もあり
ますが、もっと古くに開創されたと考えら
れています。
扇山の幻のお寺
唯念寺はもともと、今ある位置の向かいにある扇山 (唯念寺から見て、川を挟んだ向かいの山々)の南峰にあったそうです。
そこは集落から銀山へ通う通り道であり、その途中に昔、廃寺になっていた天台宗のお寺があったらしく…
唯念寺を開いた柴田左衛門之承(さえもんのじょう)さんが「より人々に親しんでもらえる」と考えてそのお寺の跡地に唯念寺を移した...のではと考えられています。
唯念寺が現在の位置に移されたのは江戸の頃(文禄年中)で、生野が鉱山町として栄え出した頃とかさなります。
けっこうお寺って移築されます。
第一保育所
戦後の昭和23年(1948)。保育所を求める声が多く、当時の住職さんが本堂を改装して、口銀谷に先立ち生野第一保育所を開設しました。
正面には水色の両開きの格子戸があり、木の下駄箱が置かれていて、公民館のような外観だったそうです。
昭和39年(1964)に仙遊寺跡地に移るまでの約16年間、幼児保育をしていました。
仙遊寺跡地は唯念寺の境内から見え、春になると1本の大きな桜の木が綺麗に花を咲かせます。
保育所でなくなった後も、本堂をそろばん教室として使ってもらっていたりと地域に親しまれ、「唯念寺さんってお寺だったんだ!」と思っていた人も多かったとか…。
西寶寺
サブタイトル2